トレーダーの皆さん、こんにちは!今日はMetaTrader 5で使えるトレーリングストップとテイクプロフィットの設定についてお話しします。このシンプルなシステムトレーディングは、オープンポジションのストップロスとテイクプロフィットを自動で調整してくれる優れものです。
このEAはヘッジアカウント専用で動作します。
まず、動作の原理ですが、新しいポジションが開かれると、EAがそのストップオーダーをチェックします。もしストップオーダーが見つからなかった場合、EAは設定された距離に基づいて新たなストップオーダーを設定します。その後、価格が設定された距離を超えて動いた場合、EAはポジションのテイクプロフィットやストップロスを移動させ始めます。
ポジションのタイプは、いずれでも(買い/売り)選択可能で、シンボルも指定したものや任意のものを選べます。マジックナンバーやポジションチケットも同様です。また、損失が発生しているエリアでのトレーリングも可能ですが、このモードを選ばない場合、ストップオーダーは損失エリアで移動しません。ブレイクイーブンの値はEAのパラメータで設定できます。
全モードでのトレーリング動作を確認するために、EAは新しいバーごとにポジションを開くことができます。このモードはストラテジーテスターでのみ適用可能です。
このEAには12の入力パラメータがあります:
- 初期ストップロスのサイズ(ポイント)(0 - ストップなし) - ポジションにストップロスがない場合、指定された値のストップロスオーダーがポジションオープン後すぐに追加されます。0の場合はストップロスは設定されません;
- 初期テイクプロフィットのサイズ(ポイント)(0 - テイクなし) - ポジションにテイクプロフィットがない場合、指定されたサイズのテイクプロフィットオーダーがポジションオープン後すぐに追加されます。0の場合はテイクプロフィットは設定されません;
- トレーリングストップのサイズ(ポイント)(0 - トレーリングなし) - トレーリングパラメータ、価格からのストップロス距離。0の場合、ストップロスはトレーリングされません;
- トレーリングテイクのサイズ(ポイント)(0 - トレーリングなし) - トレーリングパラメータ、価格からのテイクプロフィット距離。0の場合、テイクプロフィットはトレーリングされません;
- ポジションタイプ - トレーリングするポジションの種類;
- ポジションシンボル("" - 任意のシンボル) - トレーリングするポジションのシンボル(空の値はすべてのシンボルを意味します);
- ポジションマジックナンバー(0 - 任意のマジック) - トレーリングするポジションのマジックナンバー;
- ポジションチケット(0 - すべてのチケット) - トレーリングするポジションのチケット;
- トレーリングステップ - トレーリングステップ。価格がストップオーダーから指定されたステップを超えて移動した場合、ストップオーダーが適切な設定のトレーリングストップのサイズ(ポイント)および/トレーリングテイクのサイズ(ポイント)に基づいて修正されます;
- 損失ゾーンでのトレーリング - 損失エリアでのトレーリングを有効または無効にします。これを無効にすると、損失ゾーンでストップオーダーは設定されません;
- ブレイクイーブン(ポイント) - ブレイクイーブン値。損失エリアはこの値より下から始まります;
- スプレッド倍率 - ストップオーダーの最小距離を計算するためのスプレッド倍率。
ストップロスおよびテイクプロフィットオーダー(および保留オーダー)には、こうしたオーダーを配置するための最小許可距離があります - StopLevel。つまり、ストップロスおよびテイクプロフィット(および保留オーダー)は、この距離よりも価格に近くに配置できません。StopLevelがゼロであっても、その不在を意味するわけではなく、単にStopLevelが流動的であることを意味します。この場合、最小距離は通常スプレッドに等しいですが、時にはダブルスプレッドでも不十分な場合があります。このため、このパラメータではストップオーダーを配置する際の最小距離を計算するために使用されるスプレッドのカスタム倍率を指定できます。

Fig.1 初期ストップロス=600、初期テイクプロフィット=1200、トレーリングストップ=300、テイクプロフィットのトレーリングは無効、損失エリアでのトレーリングも無効。