第5部: MQL5でのアプリケーションプログラム作成
『第5部: アプリケーションプログラムの作成』では、アルゴリズム取引に関連するAPIについて深掘りしていきます。具体的には、金融データの分析や処理、チャートの視覚化、自動化、ユーザーインタラクションなどに焦点を当てます。
まずは、MQLプログラムを作成する際の基本原則について学び、イベントタイプや特徴、ターミナル内のモデルを見ていきます。その後、タイムシリーズへのアクセスやチャート、グラフィカルオブジェクトとの操作、各MQLプログラムタイプを個別に作成・適用するための原則について探求していきます。
MetaTrader 5ターミナルでは、以下の5種類のプログラムをサポートしています：
- テクニカルインディケーター
- 自動または半自動取引のためのエキスパートアドバイザー（EA）
- 一回限りの作業を実行するためのスクリプト
- バックグラウンド作業用のサービス
- 個別機能モジュールのためのライブラリ
次に、インディケーターやチャートの操作方法に加え、エキスパートアドバイザーにも応用できるテクニックを学びます。エキスパートアドバイザーの開発については、次のパートで取り上げ、自動注文の実行や取引戦略の形式化、過去データを用いたテストと最適化について詳しく掘り下げていきます。
標準の組み込みインディケーターの使い方や、他のインディケーターを基にしたカスタムアプリケーションの作成方法についても学びます。コンパイルされたプログラムはすべてMetaTrader 5のナビゲーターに表示されますが、EX5ライブラリは他のプログラムによって使用されるため、ナビゲーターには別途表示されません。
この結果、MQL5言語の機能やアルゴリズム取引での応用について、より包括的な理解を得ることができるでしょう。これにより、金融データを効果的に扱い、取引インディケーターやエキスパートアドバイザーを作成することが可能になります。