ペンディングトレードエキスパートアドバイザー(EA)の詳細説明
このペンディングトレードEAは、現在の市場価格の上下に配置された複数のペンディングオーダーを自動的に管理するために設計された、使いやすいトレーディングロボットです。スキャルピング戦略に最適で、どの時間枠や通貨ペアでも運用可能なので、さまざまなトレーディングスタイルに柔軟に対応できます。
主な特徴
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ペンディングオーダーのグリッド:
EAは、現在の価格の上下に設定可能な数のペンディングオーダー(totalOrdersPerSide、デフォルトは10)を配置します。これにより、上下に配置された「グリッド」のような買いと売りのペンディングオーダーが市場の動きを捉えます。 -
オーダー間の距離を設定可能:
PipStep(ポイントで表される)を使用して、各ペンディングオーダー間の距離を設定できます。これにより、グリッドの間隔をタイトにするか、広くするかを調整できます。例えば、PipStepを120に設定すると、5桁のブローカーの場合、12ピップに相当します。 -
カスタマイズ可能なオーダータイプ:
EAは、現在の市場の上下に異なる取引方向のオーダーをサポートします。-
市場の上: 買いストップまたは売りリミットオーダーを配置します(選択に応じて)。
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市場の下: 売りストップまたは買いリミットオーダーを配置します。
ペンディングオーダーのタイプロジックは、現在の市場価格に対して適切な価格レベルでオーダーが配置されるように設計されています。
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オーダーごとのテイクプロフィット:
各ペンディングオーダーには、オーダー価格から固定のピップ数(TakeProfitPips)を計算したテイクプロフィットレベルが割り当てられています。これにより、手動での介入なしに自動で利益を確保できます。 -
ロットサイズとスリッページの管理:
ロットサイズ(LotSize)とブローカーに送信される際の最大スリッページ(Slippage)をカスタマイズできます。これにより、リスクと実行パラメータをコントロールできます。 -
オーダー管理とフィルタリング:
EAは、現在のシンボルに対する既存のペンディングオーダーを追跡し、自身のマジックナンバー(MagicNumber)を使用して、同じアカウントで実行されている他のトレードやEAと干渉しないようにします。 -
スロットルメカニズム:
過剰なトレードコンテキスト呼び出しを防ぐため、EAはオーダー配置の試行を5秒ごとに制限します。
動作の仕組み
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毎ティックごとに、EAはトレーディングコンテキストが空いているか、前回のオーダー配置から十分な時間が経過しているかをチェックします。
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市場の上と下のグリッドに対する既存のペンディングオーダーをカウントします。
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設定したピップステップ間隔で新しいペンディングオーダーの価格レベルを計算します。
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ブローカーのストップレベル制限を尊重しつつ、各側の設定された最大数まで新しいペンディングオーダーを配置します。
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各ペンディングオーダーには、オーダー価格に対して設定されたテイクプロフィットが含まれています。
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EAはこのグリッドを継続的に監視し、オーダーが実行されたりキャンセルされたりした場合には必要に応じて再配置します。
使用例
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スキャルピング: 小さな価格変動を利用して、どちらの方向にも反応できるように複数のペンディングオーダーを準備します。
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レンジトレード: 重要なサポート/レジスタンスレベル近くに自動で買いと売りのオーダーを配置します。
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ブレイクアウト戦略: 現在の価格の上下にペンディングストップオーダーを設定して、ブレイクアウトを捉えます。
重要な注意点
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このEAはペンディングオーダーのみを管理し、オープンポジションは管理しません(トレーリングストップやストップロスは現在非対応)。
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適切なリスク管理を行い、ライブ取引前にデモアカウントでEAをテストしてください。
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このEAは、5桁または4桁の価格設定をサポートするブローカーで最も効果的です。PipStepやTakeProfitPipsを調整してください。